Monthly Web Magazine Jan. 2017

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■重要文化財建造物の「鶏」 酒井秀樹 

新年の話題として今年の干支(十干十二支)はというと「丁酉(ひのととり)」とのこと。

十二支は「酉」で子から10番目に当たり、釈迦が動物たちを招集したとき10番目に現れたのが鶏・・という逸話などを基にして一般には「鶏」があてがわれています。

そこで今回のテーマは重要文化財建造物における「鶏」をモチーフにした装飾彫刻を追ってみました。

探してみると意外に少ない。酉を鳥類にまで広げると数え切れないほど有るのだが・・

例えば徳川家光を祀る栃木の輪王寺大猷院霊廟の瑞垣にはおよそ400羽(撮影した写真から数えたのですが、途中で数えるのをあきらめたのであくまでも概数)の鳩が存在しています。

輪王寺大猷院霊廟瑞垣(栃木県日光市) 

   

その他にも 雀、鶯、鶴、鷹、オシドリ、カワセミなどなど・・

日光東照宮東廻廊(栃木県日光市) 中備蟇股彫刻

坂下門に通じる通路上にある中備蟇股彫刻で有名な「眠り猫」の裏側にある遊雀をデザインした彫刻。猫が居るにもかかわらず雀が遊んでいるという様子から天下泰平の象徴を表現している。

 

北野天満宮拝殿(京都府京都市) 中備蟇股彫刻

 

大崎八幡宮拝殿(宮城県仙台市)

 

世羅田東照宮本殿(群馬県太田市) 中備蟇股彫刻

「巣ごもりの鷹」

 

妻沼歓喜院聖天堂(埼玉県熊谷市)

オシドリ

 

上野東照宮瑞垣(東京都台東区)

カワセミ

 

鶏に限定すると数えるほど。鶏は朝を告げる鳥・・朝→太陽が昇る→神の出現・・と変化し神格化されていることが多いのに・・

その中で最も多い作例は、十二支の一つとして作られた物が数例。箸蔵寺以外はいずれも塔の初重の西面(酉の方角)3間の中央の柱間中備の蟇股の彫刻。

日光東照宮五重塔(栃木県日光市)

 

池上本門寺五重塔(東京都大田区)

 

旧寛永寺五重塔(東京都台東区)

 

備中国分寺五重塔(岡山県総社市)

 

勝鬘院多宝塔(大阪府大阪市)

 

箸蔵寺護摩殿(徳島県三次市)

「戌」と「亥」が見当たらないが十二支彫刻の12面の内1面

 

故事の「諌鼓鶏」を基にした物

諌鼓鶏:中国の伝説上の聖天子堯、舜、禹の時代、その施政について諌言を申したいものは、王宮の門前にある太鼓を鳴らして合図を送ることになっていたが、善政で平和で安定した社会に人民が永く太鼓を鳴らすことはなく、やがて太鼓は苔むし鶏が住みついたという逸話

天下泰平の象徴

上野東照宮唐門(東京都台東区)  門扉彫刻

 

和歌浦天満宮本殿(和歌山県和歌山市)  脇障子彫刻

 

南宮神社高舞殿(岐阜県垂井町)  西面中央の中備蟇股彫刻

酉を諌鼓鶏で表した十二支彫刻の12面の内1部

 

唐子遊びでの「闘鶏」

四季に応じた子供達の姿を表現したもので、鶏を競い合わせている

妻沼歓喜院聖天堂(埼玉県熊谷市)

 

その他

新勝寺光明堂(千葉県成田市) 中備蟇股彫刻

 

他にも重文建造物における「鶏」の装飾彫刻はあると思えますが、とりあえず見つけたものを11例ほど列挙しました。


■ 新年あれこれ 大野木康夫

毎年、1月はおせち料理と初詣のことを書いています。

おせち料理については、私が関わるのはゴマメの下処理(はらわた取り)だけです。

この暮れも29日の夜に作業をしました。

ゴマメはカタクチイワシを干したものなのですが、時折、丸みを帯びた魚(マイワシ?)が混ざっており、それもとりあえず処理しています。

   

おせち料理は30日、31日の2日間、家内と家内の友達が、家内の実家も含めて3世帯分作ります。

我が家ではだいたい3日になくなります。

雑煮は白みそ仕立ての丸餅入り、頭芋と大根が入ります。

  

元日の初詣は毎年、地元の諸羽神社に行きます。

近年は年々、人出が多くなっているような気がします。

     

2日は初寅で毘沙門堂に行き、福笹を買いました。

     

3日は子どもが弓道を始めたので、石清水八幡宮にお参りに行きました。

動画だけしか撮影しなかったので、写真は動画から切り出したものです。

    

4日からは仕事でしたが、7日に山科盆地の旧東海道を歩いて撮影しました。

古い建物はあまり残っておらず、これまでの撮影対象とは違いますが、これからはこういったものも含めて見ていきたいと思います。

         

また、この日、交通量が激しい府道の擁壁の上に、5頭ほどのニホンザルの群れを見かけました。

これまで、長野、奈良、綾部などで野生のサルを見たことはありますが、自分の家から2キロメートルほどのところで見るのは初めてです。

    

今年は、今まで狭かった撮影対象を徐々に広げていきたいと思います。

また1年間、よろしくお願いいたします。