JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Apr. 2018

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■■■■■ Topics by Reporters


■ 桜の名所を創る  瀧山幸伸

桜の名所にはソメイヨシノが植栽されている地が多い。
ソメイヨシノは、人工的な交雑種なので実を結んで次世代<につなぐことができず、人の寿命と同程度で短命なことと病害虫に弱いことが残念だ。
人が生まれた時に植えた桜が、その人の人生と同じ頃に寿命を終えるのでは悲しすぎる。
それに比べ、擬人化された桜や墓守桜はヒガンザクラ系の野生種がほとんどで、丈夫で長寿命なものが多い。いわゆる「一本桜」の銘桜はほとんどがヒガンザクラ系だ。
にぎやかに酒宴を催したり歌ったりするにはソメイヨシノ、桜の下で静かに風と水音と鳥のさえずりを楽しむにはヒガンザクラということだろう。
そのような桜の名所を日本各地に創出することは、最も安上がりな保健観光戦略だと思われる。
桜での地域おこしについて、思うところを書いてみたことがある。
電子出版『地域おこし10の成功戦略』のプロローグ、桜の成功戦略だ。

桜の名所を創るには、世代をまたいで時間をかけて育てていかなければならないから、なかなか理想的な桜には出会えないが、先日訪問した京都の原谷苑の歴史は自分の理想形に近いものだった。
 


■ あっという間の 大野木康夫

今年の桜前線は近畿地方をあっという間に過ぎ去っていきました。
なんとか撮影できた15スポットを並べてみます。

3月26日
大石神社(京都市山科区)
京都でも早咲きの名所とされていますが、この時点では満開少し前でした。
 

3月29日
祇園白川(京都市東山区)
出勤前でも撮影の方が何人かおられましたが、夜は人出が多く、車道を歩く人が多くて警備の人が大変でした。
今年行われた歩行者天国の実験の結果が待たれます。
 

円山公園(京都市東山区)
出勤前は人が少なかったですが、逆側(花見客が多いところ)では花見の場所確保の人がおられました。
夜は相変わらずすごい人出で、どう撮影しても差し上げられるスマートフォンが写り込んでしまいます。
 

3月30日
水火天満宮(京都市上京区)
出勤前の訪問だったので、日の出の時間を独り占めできました。
 

3月31日
賀茂別雷神社(京都市北区)
御所桜(シダレザクラ)と斎王桜(ベニシダレザクラ)が珍しく咲き揃いました。
 

佛光寺(京都市下京区)
ベニシダレザクラの名所とされていますが、観光寺院ではないので、書院前の桜は見ることができません。
本堂前も今後(10〜20年後)に期待です。
 

妙顕寺(京都市上京区)
穴場です。
ベニシダレは若くてもう少し年月が必要です。
 

本法寺(京都市上京区)
桜は少ないですが満開で意外に楽しむことができました。
 

妙蓮寺(京都市上京区)
書院前のベニシダレは満開前でしたが、本堂西側は見頃でした。
 

地蔵禅院(京都府井手町)
前日の風でシダレザクラが少し散ってしまっていました。
 

玉川堤(京都府井手町)
近所の人のお花見スポットという感じで、桜吹雪の中、多くの人が花見を楽しんでいました。
 

4月1日
渉成園(京都市下京区)
傍花閣周辺は散り加減でしたが、受付前のベニシダレが見ごろ手前になっていました。
 

鴨川堤(京都市下京区)
JR東海道線の鴨川鉄橋から毎年桜の時期に満開の風景が見られる穴場中の穴場スポットです。
 

4月4日
又兵衛桜(奈良県宇陀市)
快晴の中、満開の巨木を楽しむことができました。
 

吉野山(奈良県吉野町)
ロープウエィが運休中で、吉野駅奥の臨時駐車場から如意輪寺を経て上千本まで登った後、七曲坂から吉野駅まで戻りました。
如意輪寺手前の中千本の風景、滝桜、上千本からの眺め、吉野水分神社のシダレザクラ、上千本を下る途中の豪快な花吹雪、一目千本、下千本の満開風景と、吉野の桜を堪能することができました。
この日から2日後には中千本、下千本は散ってしまったようですので、いいタイミングだったと思います。
        

今年は、満開の時期を探っている間に見頃が過ぎてしまった感じですが、花そのものは綺麗だったように思えます。


■ 鳥の撮影 蒲池眞佐子

偶然に鳥に出会うと、写真をバシバシ撮りたくなる。
そんなときに限って、望遠を持っておらず、(望遠が重たくて、なかなか持ち出さないのですが)「行かないで〜」「じっとして〜」「こっちみて〜」などと、鳥にはわからないのに独り言を言いながら、必死にピントを合わせようとするけれど、なかなかうまく合ってくれない・・それに、突然に出会うことが多く、カメラの準備も心の準備もできてない。
専門に撮っている方にとってはなんだこれ?みたいな感じですが、撮った鳥たちをご紹介。
鉄道を撮る人たちを撮り鉄と言うが、鳥を撮る人は撮り鳥だろうか?と思いながら・・

2月のジョウビタキ
散歩道をちょろちょろしていたジョウビタキ、なかなかいいポーズをとってくれました。
 

4月のとんび
海沿いの展望台に景色はいいのかなーと思いながら登ってみると、手すりを独占していた。
飛んでいる姿はよく目にするが、止まっているところを見たのは初めて。


3月の沖縄のイソヒヨドリ
ゴルフに行った先で朝食を食べていると、窓の向こうに綺麗な鳥が・・
帰って調べてみると、
「体長は23cmほどで、ヒヨドリよりは少し小さい。体色は亜種によって異なるが、日本に分布する亜種イソヒヨドリ M.S.philippensisでは、オスは頭から喉および背部が暗青色、胸腹部がレンガ色のような赤褐色、翼が黒と鮮やかに色分けされる。一方、メスは全身がやや暗青色を帯びた茶褐色で、鱗のような模様があり、雌雄の区別は容易であるが、若鳥のオスは、メスの個体と近似の羽色をしており雌雄の区別がしづらい。繁殖期が近づくと、正面の腹の下部からだんだん赤褐色に変色していく。」
とウィキペディアにある。ということはこの茶色のほうは雌なのか?若牡なのか?
   

11月に駅で電車を待っていたら外が寒かったのか改札口まで入ってきたハクセキレイ追っかけて撮っていたら、じっとこっちを見ていた。
 

似たような鳥がいるので、名前があっているかすらわからないが、鳥をうまく撮影できるとちょっとカメラも上達したようでうれしくなってしまうのです。


■  今年の桜は   田中康平

今年の桜は見つかれてしまった。帯状高気圧が連綿と続き毎日が花見日和となった。こうなると却って遠出してまで桜を見に行くのがおっくうになる。変わりやすい空模様に一気に咲いてさっぱり散っていく、ここらあたりが桜のいいところのように今は思えている。咲き続ける桜には何かが足りない。

今年見た桜

3.30 自宅庭 福岡市南区

3.28 樋井川 福岡市城南区
 
3.28 図書館裏 福岡市城南区西ノ堤池
 
3.27 天神中央公園 福岡市中央区
 
3.27 都府楼跡 太宰府市

3.27 御笠川 太宰府市  
 
3.26 鹿助公園 福岡市南区
 
3.25 舞鶴公園 福岡市中央区城内
 
3.20 新市楽池 開花 福岡市南区

3.14 図書館裏 カンザクラ 福岡市城南区西ノ堤池

3.14 初御代桜 那珂川町裂田
 



■ 江戸東京たてもの園 川村由幸



小金井市の小金井公園内にある江戸東京たてもの園に出かけてきました。
私の住まいからは車移動では都心を通過せざるを得ず、車移動を諦め電車で移動しました。
そんな気持ちになれたのも撮影機材の軽量化が貢献していそうです。
江戸東京たてもの園は先月訪問した川崎の日本民家園と同じような施設ですが、民家園に比べると時代がいくらか若いようです。

広さも日本民家園が優っているようですが、江戸東京たてもの園は小金井公園の一角で公園も含めるとこちらのほうがゆったりとした広さが味わえます。
4月4日に出かけたのですが、今年の桜は染井吉野は終わり、それでも八重桜などまだ楽しめる桜が残っていました。
     

江戸から昭和までの香りのする、建物が並んでいます。赤い屋根の洋館はカフェを営業しています。
工事など特別な事情の無い限り、全ての建物の内部も見学できます。
日本民家園の時もでしたが、これだけ多くの取材対象が一度に目の前にあると撮影し忘れてしまう建物が必ず出てきます。
もちろん、後で気づくのですが、結構ガッカリしたりしています。
     

全ての展示建物がしっかりとメンテナンスされていて、人が住んでも何の問題もないレベルに維持されているのが とても好ましく感じられ、季節を変えての再訪をその時に想いました。
戦災で東京はある意味歴史を失っています。それを感じられる空間がここにはあります。
  
残すことの大切さ、JGの精神にも共通するものがあると思います。
江戸東京たてもの園の展示がさらに充実し、長く将来まで存続することを願って止みません。
4月第三週には観桜を兼ねて福島を訪問する予定です。桜は終わりでしょうか?
咲き残っている桜を探して歩くことになりそうです。ついでに福島市民家園にも寄るつもりです。

■ 看板考 No.64  「ドイツのサザエさん♪」 柚原君子

撮影地:ドイツ(2006年)
 

今から12年前、友人のレンコンちゃんとドイツ・スイス・フランスを8日間で早巡りした時の看板です。ホテルの看板でしたが日本のサザエさん、♪陽気なさざえ♪さぁん♪を連想させるような看板で、旅行中に一番のお気に入り看板となりました。
ドイツのサザエさんの示しているカギはどのような意味があるのでしょうか?腕に抱えている物は何?持っているお皿の意味は?サザエさんは何を指さしているの?
ドイツの習慣も言葉もわからない私でもインパクトのある看板となりました。
もう一つの看板はやはりホテルの案内ですが人物のようです。お祈りしているようにも見えます。日本でいう宿坊の様な感じかもしれないね、とレンコンちゃんと勝手な想像をしました。
海外旅行者が歩く観光地ゆえかも知れませんが、電線のないすっきりした町並み、花であふれた家々の窓、条例でもあるのでしょうか壁の色が淡い黄色とソフトな茶色で統一されていました。撮影してきた看板を並べてみると、吊り下げの用具も全て黒色に統一されていたことがわかりました。すっきりと気分良く町歩きが出来たことは計算された上だった、ということなのでしょうね。
その他につり下げられていた看板は馬の絵やライオンの絵、牛の絵など有りました。ビフテキ屋さん?ビアホール?想像して歩く道は旅先気分を差し引いても本当に楽しい時間でした。

日本といえば、風に飛ばされないようコンクリートのかたまりにブスッとさされた旗看板や、観光地であってもクロネコヤマトの集配看板などが景色の邪魔をしていることは多くあります。ホテルの看板もほとんどのホテルがロゴのみで、丸の内辺りを散策していてもあまりおもしろくありません。
2年後にはオリンピックで海外のお客様が多くなる日本です。電線の埋没化は所々始まっているようですが、言葉のわからない方々にも振り仰いで立ち止まって頂けるような看板が増えたらいいのになぁ、と思うこの頃です。


■ 「言葉のあぶく」その4  野崎順次

15年くらい前から、おもしろかった話や、ふと思いついたことをメモしています。
散髪屋に髪の薄い老人が来て「散髪の時期は鼻毛の長さで決める。」と話していた。すると、散髪屋さんは、「ええ鼻毛切りありまっせ。」といっていた。なにやら、噛み合わぬ会話である。

晩白柚(ばんぺいゆ)は世界最大の柑橘類で、その厚い皮はいい匂いがする。我が家ではお風呂に入れて楽しんでいる。その話を海南島出身の中国人にすると、向こうでは汲み取り便所の臭い消しに使うそうな。

京都六地蔵の焼肉屋の名前が「肉十八(にくじゅうはち)」。

和泉市北信太駅近くのパチンコ店の名前が「デルパチーノ」。もちろん有名な米人俳優の名前「アルパチーノ」のもじりである。

第2ビルのエレベーターに乗ると5歳くらいの女の子と背の高いお父さんの外人(白人)の親子。日本語で会話してる。
女の子「なんがい?」
父さん「B2(びーに)」
日本人なら逆に「ビーツー」というだろう。

2015年3月頃、松尾貴志のお初天神瓢亭取材で、「(テレビ番組)スタッフからの要望で」といわれて、「スタッフ要望あります。」と叫んだ。これは小保方さんの有名な発言「STAP細胞あります。」のもじりである。

母がまだ生きていたころ、日本語のたどたどしい中国人マッサージ師との会話
「俺のお母さんは95歳や。」
「何回忌?」
「死んでない。まだ生きてる。」
「長生きと云ったのよ。」

取引先の塗装職人さんから電話が入り、「○○工業のコマキネさんに資料をファクスしてください。先日の訪問時に名刺交換してる筈ですから。」という。名前が正確に聴き取れていなかったので「コマネチみたいやな。」というと、知らない間に電話の向こうで本人と入れ替わっていて、「まだ名刺交換してません。コマキネです。将棋の駒に木材の木と根っこ。」というのでびっくりした。なーんだ、職人さんは本人の前で電話していたのか。「コマネチ」といったのが聞こえたかなあ。

大阪駅近くのちょっと洒落た割烹は、いい日本酒を揃えているのが自慢らしい。その入り口に「飲酒されての入店、お断り致します」との札が下がっている。素面で来て、よい酒を存分に味わってくれとの意味らしいが、生意気である。以前にランチを食べたことがあるが、何の工夫もない素人料理だったので、その後行っていない。

姫路の居酒屋で、
「おばちゃん、酒1本持ってきて。」
「おばちゃんなんておらへんで。」
「お姉さん、酒1本。」
「はーーーい!」

子供のころ、和服のおばあさんが自転車の三角漕ぎをしているのを見たことがある。

■ おばちゃんカメラマンが行く   JG事務局

最近の前撮り事情

桜前線は東北地方に移動中で、高知からの超高速桜追っかけ旅は最近の天候で一息ついたという感じだ。
先月息子の前撮りに付き合ったせいか、前撮りなるものが気になってしょうがない。日に何組と巡り合い、やたらと流行っていることに気づいた。
特に京都嵐山金沢兼六園は平日にもかかわらず前撮り集団のオンパレードだ。大きな声で英語や中国語が飛び交っていることもあり、日本人ではないと察せられるが、母国がどこなのかわからない。
  
着物でもドレスでも移動の時に裾をたくし上げるとガバっとスニーカーが見える。移動が楽なのと、抱き上げたり木にもたれたりのオーバーアクションに対応するためだろうが、びっくりする。初々しさと恥じらいが残っている日本人の撮影は見ていてほっこりする。
10年ほど前、北海道の美瑛青い池を訪れた時、中国の人がウエディングドレスを着て撮影をしていた。
 
観光用の撮影かと思ったが、思えばこのころがはしりだったのかもしれない。一番のお気に入りの場所で幸せの瞬間を留めておきたいと思うのは万国共通なのだろう。写真を見ながらいつまでも初心を忘れないでほしいものだ。
我が家の結婚式の写真は箪笥の奥の奥に忘れ去られており、連れ合いは撮ったことすら忘れていた。


今月のにゃんこ

桜下春猫 @鏡野公園 高知県香美市





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Editor Yukinobu Takiyama
yuki at .jp (Replace at to @)
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