Monthly Web Magazine Dec. 2020
■ 今年の紅葉狩り 大野木康夫
このところ、毎年、紅葉の写真を撮りに行っていますが、今年の京都近辺の紅葉は、色づきがよかったと思います。
11月20日の風雨で、いつもより早く紅葉の盛りを迎えていたところは一気に散ってしまいましたが、遅くに色づいたものは、12月の中旬まで楽しむことができており、全体としては長く楽しむことができました。
11/8 鍬山神社
丹波霧の撮影に行ったついでに寄りましたが、早くも盛りを迎えていました。
11/12 清滝、神護寺、西明寺
いずれも色付きが良く、特に神護寺は真っ赤に色づいた木々が目立ちました。
11/14 三室戸寺
人も少なく、穴場ともいえるところですが、紅葉にも力を入れておられ、見事な色づきでした。
11/15 奈良公園
紅葉を撮っているのか、鹿を撮っているのか、建物を撮っているのかわからなくなりますが、いろいろな樹種がそろっていて、長く楽しめるようです。
11/17 梅小路公園 朱雀の庭ライトアップ
人が少なく、遅い時間であれば三脚も使えるので、まあまあ満足できましたが、盛り過ぎでした。
11/21 善峯寺、楊谷寺
善峯寺は3連休は朝6時半から早朝拝観をされていました。
マジックアワーの紅葉を楽しむことができましたが、露出が難しく、画質が悪くなってしまいました。
楊谷寺の上書院の眺めは、期待どおりの見事なものでした。
11/22 毘沙門堂
さすがに連休で人が多く、長居できませんでした。
11/24 高台寺、南禅院、南禅寺、曼殊院、八瀬もみじの小径、瑠璃光院
高台寺ではツアーの早朝拝観が行われていましたが、9時の拝観開始を待っているとき、2~30歳くらいのアマチュアカメラマンがツアー会社の添乗員さんに向かって、「無人の庭園を撮りたいのに早朝拝観の時間がかぶっているのは迷惑だ。」と悪態をついた挙句、「また来年にする」と言い捨てて帰ってしまい、並んでいる拝観者の顰蹙を買っていました。
東山は西側の山麓になるので、本来は写真は昼以降でないときれいに撮れないことも調べず、あげく、境内はほぼ無人の状態でしたので、何をしに来たのかと思ってしまいます。
こういう人が増えると、撮影に関して寺側が態度を硬化することにもなりかねないと思いました。
南禅院は例年どおり、色づきと一緒に散り始めていましたが、修学旅行生が感動していました。ここも常に日陰なので、撮影が難しいところです。
南禅寺は外国人観光客がいないので、例年よりも随分すいていました。
曼殊院は早くから色づいた庭園の紅葉が長持ちしているようでした。
八瀬のもみじの小径はマジックアワーで思ったよりもきれいでした。
瑠璃光院は完全予約制で、少ない人数でじっくり楽しむことができました。
机のリフレクションの撮影では、カメラを机に置いてもいいのですが、本当はもう少し上から撮る方が、映り込み部分が増えるのかもしれません。
11/28 東福寺
今年から一般向けに行われた予約制の夜間拝観でしたが、東福寺の紅葉のピークは11/19で、20日以降は早く散っていったので、今一つとなってしまいました。
ライトアップされるのは、通天橋と本坊の間で、臥雲橋の方はされませんでした。予約者以外をコントロールできなくなるからかもしれません。
12/8 清水寺、糺の森
清水寺は12/3に舞台の工事が終了し、囲いが撤去されたので訪れましたが、全体的に色づいたままの葉がなかなか散らずに残っていて、この時期になっても見ごろと同じような紅葉を楽しむことができました。
京都で一番遅い紅葉で知られる糺の森も盛りを迎えていました。
この時期は修学旅行生が大挙して訪れていたようでした。
毎年、色づく時期や色合いが変わるので、興味が尽きません。
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